徳島県那賀郡那賀町木頭地区(旧木頭村)の地方創生に取り組むKITO DESIGN HOLDINGS株式会社(本社:徳島県那賀郡那賀町、代表:藤田 恭嗣、以下、KITO DESIGN HOLDINGS)の傘下で運営する「未来コンビニ」は、この夏新たにカフェテラスを2022年8月12日(金)にオープンいたします。新設カフェテラスは、イタリア・ローマのスペイン広場の大階段に着想を得て設計された幅広の大階段が特徴です。木頭の大自然に溶け込むランドスケープデザインをコクヨ株式会社クリエイティブ部部長 佐藤 航氏率いる設計チーム、クリエイティブ監修を当社クリエイティブディレクター鵜野澤 啓祐が担当しました。

このテラス新設により未来コンビニは、地域住民の皆様や観光に訪れる皆様など、より多くの方に楽しくご交流頂けるような木頭のシンボルとしてさらに進化いたします。

■ 象徴的な大階段からはじまるダイナミックな三段テラス

駐車場からテラスへ上がる入口にあたるダイナミックな大階段は、イタリア・ローマのスペイン広場の大階段に着想を得て設計されました。人々が自然と集まり談笑できるような有機的なスペースとなるよう、外気の変化に応じて階段の温度が極端に変化することのない自然素材のコルクタイルを採用し、長時間でも心地よく快適に座っていることができるエリアとして設計されています。

中段にはパラソル付きのカフェテーブルセットを設置し、ご家族やご友人と談笑できるスペースに。最上段には、どこまでも連なるかのような木頭の山並み風景を楽しんでいただけるよう、ロングベンチやハイテーブル、木頭ゆずイエローがアクセントのチェアを設置。木頭の大自然を体いっぱいに感じながら、時間を忘れてゆったりとひと息ついていただくシーンを彩る設計となっています。

■すでにある自然地形・風景を最大限に活かすランドスケープデザイン
テラスが建築される場所はかつて閉鎖した北川小学校の建物跡地であり、跡地の土台であった三段構えの石垣がそのまま残されていました。本増築では、この石垣に刻まれた歴史の風合いを残しながら、コンクリートやウッド素材などの人工物と自然物を組み合わせ、いかに地域の個性を表現するかという点がポイントとなりました。
移り変わりゆく四季をそのまま感じられるように、テラスの植栽には桜・紫陽花・イロハモミジやハナミズキなど四季を感じられる木々がセレクトされ、背後の自然生の雑木林とのバランスを考え抜いたレイアウトで植林が行われます。

■夜間に映えるライトアップ

未来コンビニが最も美しく自然風景と溶け込み輝く時は、日が落ちた後や日の出前などの、空の色が刻一刻と変わりゆく時間帯です。満天の星空の下でネオンに輝くデジタルクロックは、未来コンビニのシンボルとなりつつあります。新設テラスでは、夜間にこそ未来コンビニの美しさを楽しんでいただけるように、と緻密なライトアップ設計がなされました。電球色をメインに照度を落とした暖かい光の照明を採用し、夜間のテラスを自然で柔らかい光の道として幻想的に演出します。
このライトアップは、近隣の方々や観光に訪れた皆様に夜間の暗闇の中でも美しい自然風景と建築の融合をお楽しみいただけるよう、未来コンビニ閉店後も一定時間点灯されます。

■ 建築・ランドスケープ・インテリアデザイン担当
コクヨ株式会社 クリエイティブデザイン部部長/チーフデザイナー 佐藤 航

「未来コンビニは木頭地区の歴史と現在、そして未来を繋ぐ役割を持つと考えています。
今回のランドスケープは旧北川小学校の跡地で、当時の石垣など小学校の歴史を物語る自然の段状地形が残ります。そこで、その地形をそのまま活かしながらも足りないものをそっと添えることで、木頭の歴史や自然をより豊かに体験・滞在できる階段状のテラスが生まれました。この地の歴史と現在が織り交ざり、子供たちの未来へと紡ぐようにと生まれた未来コンビニが、これからもずっと子供たちを育む場所になることを、私たちは願っています。」
<プロフィール>
1979年神奈川県生まれ。2003年、東京工業大学大学院卒/コクヨ入社。2022年、同クリエイティブデザイン部部長/チーフデザイナー/一級建築士。オフィス、コワーキング、ミュージアム、ショールーム、ショップ、飲食、フィットネス、学習施設などWORK・LIFEにまたがる多様な領域をプロダクトから建築までスケール横断でデザイン。KUKAN of the year, Red Dot Design Award best of the best、JCD新人賞、SDA最優秀賞など国内外で受賞多数。

■ テラスオープンを記念し、柴田 勇作パティシエの「木頭ゆず オリジナルスイーツ」発売開始
未来コンビニではテラス新設オープンを記念し、当グループ株式会社PRISMエグゼクティブシェフパティシエ 柴田 勇作による木頭ゆず新作スイーツの取扱いも開始いたします。柴田は、洋菓子の世界大会とも称される「International Federation of Pastry, Ice cream and Chocolate 2021(以下、FIPGC 2021)」のチョコレート部門優勝・日本チームとしての総合優勝をはじめ、数々のスイーツ世界大会で受賞を重ねるパティシエです。
この度未来コンビニでは、2021年7月徳島駅構内にオープンした木頭ゆずオリジナルスイーツショップ「YUZU CAFE Kitchen」(柴田パティシエ監修)と連携し、木頭ゆずの新鮮な果汁や果皮を練り込んだカヌレ・フィナンシェ・マドレーヌなど焼菓子全5種(税込250~500円)の発売を開始いたしますので併せてお知らせいたします。

■AIカメラの設置
このデザインアワード連続受賞をきっかけに、未来コンビニの購入客数は前年比約2倍ベースで成長*1し、遠方からのご家族連れやご友人同士などグループでのご来店も大幅に増加しました。本増築では、1日の正確な来店数(レジを通らず出入りのみの来店客数も含めた来店客数)の把握を目的に、店内出入口に人物探知AIカメラ*を設置します。これにより正確な購買分析や販売効率の向上を目指すことが可能となります。さらに今後は性別・年齢などの属性分析や、エリア平均滞在時間分析機能などの活用も視野に入れ、“過疎地のコンビニ“の効率的かつ再現性のある運営方法の確立を目指しています。
同時に店内バックヤードの拡張も行い、お客様とスタッフ双方のユーザビリティ向上を目指します。

*1 2021年12月~2022年5月末日の期間中購入客数の対前年比
*2 株式会社TARA AIカメラ「メバル」https://www.tara.co.jp/mebaru/

■ KITO DESIGN HOLDINGS株式会社 代表取締役社長 藤田 恭嗣

「昨年の国際デザインアワード11冠達成を契機に、日本全国から沢山のお客様が未来コンビニへご来店くださいました。県境の山村まで車で何時間もかけ、時には飛行機までも乗り継いで遥々お越しいただくお客様へ、この木頭で最高の体験をお持ち帰り頂きたい。その想いからカフェテラスの増築を決定しました。テラスから木頭の大自然を存分に感じて頂けるよう、また、未来コンビニの建築を時間帯問わずお楽しみ頂けるよう、細部にわたり工夫を凝らして設計を行いました。
地域の皆様や観光に訪れる皆様、子供たちが自然と集まり、笑顔とコミュニケーションが生まれる場所として進化することで、未来コンビニが今後も木頭のシンボルとして愛される場所であり続けることを願います。」

<プロフィール>
1973年、徳島県那賀町木頭地区生まれ。94年大学在籍時に創業、96年法人化ののち、99年に株式会社メディアドゥ設立。2013年東証マザーズ上場、16年に東証一部へ市場変更(現在は東証プライム市場)。同社代表取締役社長CEOを務めるとともに、2013年、過疎化が進む故郷・木頭の創生計画の柱として、木頭ゆずの栽培・加工品販売会社である「株式会社黄金の村」を設立。2017年、木頭の地方創生事業として「全ての人が笑顔になれる、奇跡の村を創る」をビジョンに掲げKITO DESIGN HOLDINGS株式会社を設立。「KITO DESIGN PROJECT」としてキャンプ場の再生事業『CAMP PARK KITO』や『未来コンビニ』の設計など様々な事業を手がける。2022年現在、キックボクシング道場の上棟や、閉鎖した旅館をリノべーションしたゲストハウス事業など多数のプロジェクトを企画進行中。

■ KITO DESIGN HOLDINGS株式会社 クリエイティブディレクター 鵜野澤 啓祐

「“全ての人が笑顔になれる、奇跡の村を創る”ことを決意して以来、いつもこの言葉を胸に木頭に関わる人々と共に未来を見つめています。私たちの意志が1つ1つ形になっていく中、未来コンビニが世界のデザインアワードで11冠を獲得したことは私たちの奇跡の始まりであるかのように思います。さらに未来コンビニが魅力的な場となるよう、教育と文化の成熟、アートの発信地として今後も発展を続けていきます。これからも熱い木頭愛をもって、日本、そして世界中へ向けて持続可能な未来を創造できる手応えを感じています。」

<プロフィール>
ウノサワケイスケ
国内外の企業・ブランドのクリエイティブディレクター、デザイナーとして多岐にわたり活躍。1995年よりニューヨーク近代美術館(MoMA)のホリデイカードのデザインをスタートし毎年新作を発表。2017年よりKITO DESIGN HOLDINGS株式会社取締役に就任し、木頭プロジェクトのデザイン統括を行う。「未来コンビニ」のクリエイティブディレクション、グラフィックデザインを手がける。2022年7月、自身初となる絵本「ちいさな ハチドリの ちいさな いってき」を出版。                             http://www.unosawa.com

■ 株式会社PRISM 代表取締役/エグゼクティブシェフパティシエ 柴田 勇作

<プロフィール>
1986年生まれ、東京都出身。「クリオロ」や「ザ・ペニンシュラ東京」で研鑽を積み、その後銀座でシェフとして活動。国内外のコンクールに参加し、2010年には日本最大の製菓コンクール「ジャパンケーキショー」で優勝。2019年には、日本代表としてパティシエの国際大会「トップ・オブ・パティシエ2019」アジア大会にて、徳島・木頭産の木頭ゆずを使用したボンボンショコラでショコラ部門「味覚最優秀賞」を受賞。2021年6月にオープンした木頭ゆずのオリジナルスイーツショップ「YUZU CAFE Kitchen」のメニュー全体監修。2021年10月、世界19カ国の代表が参加した洋菓子の世界大会「International Federation of Pastry, Ice cream and Chocolate 2021」チョコレート部門優勝、日本チームとして総合優勝。2023年フランス・リヨンで開催されるパティスリーの国際大会「クープ・デュ・モンド 2023」日本代表選出。2022年、株式会社PRISM代表取締役就任。

 

-未来コンビニ 増築オープンセレモニー開催のお知らせ-
つきましては、『未来コンビニ カフェテラス完成セレモニー』を下記日程にて執り行います。

■ 日時 2022年8月12日(金)午前10時~11時

■ 場所 未来コンビニ 駐車場
〒771-6512 徳島県那賀郡那賀町木頭北川いも志屋敷11-1

■ プログラム(敬称略)
1.ご挨拶   KTIO DESIGN HOLDINGS株式会社 代表取締役社長 藤田 恭嗣
[ご来賓祝辞] 那賀町長 坂口 博文
2.記念スピーチ  コクヨ株式会社 クリエイティブデザイン部部長 佐藤 航
3.餅投げ

スペシャルゲスト:株式会社PRISM 代表取締役 柴田 勇作

 

本リリース・取材に関するお問い合わせ先
KITO DESIGN HOLDINGS株式会社 広報 原
TEL: 090-4869-2707 / Email:pr@kito-dh.jp